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ミネソタ大学留学のあと、パリ大学の夏期講座に妻が受講するためパリへ飛び、3ヶ月滞在したときの思い出や、その後思い出の国を旅したブログ手記です。

昼食はアメリカン・パイ - 0222010/10/03 21:14

 ある日、インターナショナル・スチューデント・ハウスでリックと話をしていたら、ノッコがチャオと一緒に何処かへ行って戻ってこない。そろそろ昼飯時だった。

「あの時は、チャオと2人りともいないんで、本当に心配したよ」
「だって、何もすることがないから、その辺、ブラブラしてみようと思ってね」

 何処へ行ったのだろうと思っていたら、やや暫くして、にこにこしながら戻って来た。チャオは両手に小さな袋と缶を抱えている。
「買い物してしまった。アメリカで初めて自分で買い物したの」
ノッコが笑っている。
「へー、すごいね。で、何を買ったの?」
「お昼にパイとスプライト」
チャオの抱えている袋を指した。
「それじゃ、ミシシッピー川の土手に行って食べよう」
ここからミシシッピーまでは2ブロックくらい離れている。途中に小さなグロサリーが1軒、住宅街の角に電話ボックスと共に建っている。この店でパイを買ったのだ言う。

 イースト・リバー・ロードという道路が川岸沿いにある。殆ど人も車も通らない静かな通りである。川に沿って石積みの低い垣根が連っている。ミシシッピー川の土手と言っても川は遥か下の方を流れているし、土手の上にも樹木が植えられていて木陰を作っているから、川は木の間から少し見えるだけだ。ミネソタ・センターとフォレン・スチューデント・アドヴァイザー事務所の裏手になる地区だが、樹木と緑が多く小鳥の鳴き声が聞こえる閑静な所である。

 ここで昼食をとった。市販のパイだから、家庭で作るものと姿・形も違ってアメリカン・パイと呼べない。甘くて甘くて我々日本人には到底食べられないが、みんなで我慢して食べた。350ミリリットル入りのスプライトやコーラは、当時、日本では北海道でしか売っていなかったが、これも日本のとは比較にならないほど甘い。アメリカの菓子類はすごく甘い。ケーキやチョコレートなど大抵は甘すぎるから、自然と敬遠してしまう

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