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ミネソタ大学留学のあと、パリ大学の夏期講座に妻が受講するためパリへ飛び、3ヶ月滞在したときの思い出や、その後思い出の国を旅したブログ手記です。

スチューデント・ハウス - 0212010/09/14 07:56

 大学が民家を借りてインターナショナル・スチューデント・ハウスという組織に使わせていた。
 働いている連中は全員ボランティア。アイルランドから大学院に来ているチャールス・マクガイアーという男が取り仕切っている。痩せているが、きびきびしている、いかにもアイリッシュという男だ。リックというオクラハマ大学から転校してきた男がアパート探しを手伝っている。チャーリーの奥さんでインド人の女性サリーが事務処理の中心になって働いている。
 インターナショナル・スチューデント・ハウスでは何人働いているのか判らない。入れ替わり立ち代わり学生が出入りする。学生でない人達もいる。ミネソタ滞在中世話になったキャシーという既婚の女性や、エジプトから子持ちで来ているアザという女性もそうだ。
 行く度に、入り口のホールでロッキング・チェアーに座ってタバコから手を離さない丸々と太った黒人の女性は何者か未だに判らない。ひどいチェーン・スモーカーで咳をしながらヴィックスを舐めなめタバコを吸っている。咳がひどいなら、タバコを止めるか一時控えたらと忠告したが、タバコを止めるなら死んだ方がましだと言って、ゴホンゴホンやりながらタバコを離そうとしない。
 とにかく不思議な場所だが、着いてから3日間は毎日通った。というのは、親子3人でホテルに長居するほど経済的に余裕がない。ホテルを3日しか予約していなかったから、何としてもその間に住む所を捜さなくてはならない。(写真はスチューデント・ハウスがあった家)