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ミネソタ大学留学のあと、パリ大学の夏期講座に妻が受講するためパリへ飛び、3ヶ月滞在したときの思い出や、その後思い出の国を旅したブログ手記です。

ミネソタ大学入学手続き - 0182010/06/09 10:35

 「今日は、こちらはいいから、フォーレン・スチューデント・オフィスへ行ってください」
「あの時はBAタワーで女子事務員にそう言われて、白黒刷りの大学の構内地図を手渡されたよね」
「さー大変だって」
地図を見たらスチューデント・オフィスはイーストバンクの一番東端ではないか。1キロ半か2キロは歩かなければならない。

1人ならいいのだが、子供のチャオがいる。
「チャオ、これから15分か20分歩くけれど、歩けるかい?」
「大丈夫さ、ぼく元気だもの」
笑顔で返事をする。

 私はこの子に感謝しなければならない。アメリカ流にいうなら、大変、誇りに思っていると告白しなければならない。
なにせ、『ぐずる』ことや『だだをこねる』ことや『文句を言う』ことが全く無いのだ。

 夜遅く車で帰宅した時も、「家に着いたよ」と眠っているチャオを起こすと、さっと目を覚まして、何も無かったように、とことこと1人で歩いてくれる。5才になったばかりとはいえ、まだ4才の子供だった。